休職期間中の自己分析

新卒早期退職のあれこれ

 こんにちは。のぞみです。
 今回は、自己分析についての記事です。

 皆さんは「自己分析」したことありますか?
 恐らく就活の時にやった、という人が多いのではないでしょうか。
 私自身、就活の時は自己分析系の本を読んだり自分年表を書いてみたりと、かなりしっかり自己分析をしたと思っていました。ですが、いざ仕事を始めてみると適応障害になり、休職することになりました。

 適応障害になり、自分の頭の中を整理・俯瞰するために何が辛かったのか、この先どう生きたいのかなどいわゆる皆さんが就活時代に取り組んだであろう「自己分析」に再度取り組みました。
 「自己分析」といっても、私自身分析する以前に自分のことがあまり理解できていないのではないかと思い、「自己データ集め」から始めました。何が好きなのか、仕事を選んだ理由、仕事で辛かったこと、どんなふうに生きたいか…。自己分析よりももう少し柔らかく、まずは自分に関するデータ集めをするんだ!という気持ちで取り組みました。

 今回は、その方法についてご紹介していきます。この記事を読むことで、今の仕事に悩みがある人、仕事へのモチベーションが湧かなくなってきた人、自分の生き方をもう一度考え直したい人にとって自分の軸や大切にしたい価値観に気づくヒントが得られます。

方法①ノートを使う

 1つ目の方法は「ノートに書く」ことです。とてもベタな方法ですがとにかくおすすめです。
 自分データ集めのためにマインドマップやWord等PCを使用している方もいらっしゃると思います。もちろんPCは瞬時に文字化でき、編集も楽です。
 ですが、私はあえてノートとペンというアナログをおすすめしたいです!

ノートの良さ

  私は、ノートを使用する良さは2つあると考えています。1つ目は、早く書けないことです。「それってデメリットじゃない?」と思う人もいるかと思います。

 そもそもなぜ自分データ集めをするのでしょうか。
 自分データ集めをする上で大切なことは、「自分とじっくり向き合う」こと。これに尽きると思います。PCだとすぐに文字化できてしまうので、私の感覚としてタイピングが自分の思考を追い越してしまう、その結果思考の深さが制御されてしまう感じがします。ノートを使用することで思考のスピードに合わせて文字化することが出来ます。時間はかかりますが、その分気づきを得られると思いますよ。

 2つ目は、その時書いた文字がそのまま残ることです。
 自分で書いた文字は時に丁寧で、時に乱暴な時があると思います。文字の丁寧さ、大きさなど、筆跡だけで心理的状況を読み取ることもできます。読み返した時、「あの時きっとこういう気持ちで書いてたんだな。そもそもなんでこんな気持ちになってたんだろう」と後で自己分析をする際の重要な材料となります。
 加えて、ペンで書くことで消せなくなります。書いているうちにふと思いついた言葉や書きよどみ、過程などがそのまま残るんです。綺麗にまとまった言葉ではなく、思い悩みながら考えた過程の中にも気づきを得られる場合があります。ぜひ過程の言葉・言葉にならない言葉も大切に記録してあげてください。

何を書いたらいいの?


 次に、書く内容についてです。
 結論、何でもよいです。その日その時、自分が書きたいことを書いてください。今の気持ちを書くのも良し、好きなものをただただ挙げていくのも良し、辛かった経験を振り返ってみるのも良し。箇条書き、文章、形式は何でもよいので書いてみましょう。

 そんなこと言ったって何も書くことがない、難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。そんな方におすすめしたいものが、古賀史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』です。

参照:古賀史健『さみしい夜にはペンを持て

 この本は、主人公のタコジローが日記を通して自分自身と向き合い変わっていく物語です。普通のハウツー本とは異なり物語調になっているので、どうやって日記を書いていくか(自分と向き合っていくか)という方法だけではなく、物語を通してタコジローが変わっていく様子も一緒に楽しむことが出来ます。
 書くことが苦手な人、書くことに興味はあるけど何を書いたらいいのか分からない人はぜひ一度読んでみてください。じっくり自分と向き合ってみよう。そんな気持ちになれる本だと思います。

方法②ちょっと変わった求人サイトをのぞいてみる

 2つ目は、ちょっと変わった求人サイトをのぞいてみることです。
 一般的な求人サイトは、職種や勤務地、福利厚生など条件面で仕事を探すと思います。ですが、これから紹介する求人サイトはそうした条件面ではなく「自分がどう生きたいか」にフォーカスした求人サイトなんです。

 私が紹介したい求人サイトは「日本仕事百貨」という求人サイトです。

 これは、本紹介の記事で紹介した『生きるように働く』の著者であるナカムラケンタさんが代表を務める会社が運営する求人サイトです。このサイトの特徴は、先ほど述べたように条件から仕事を探すのではなく自分がどう働き、どう生きたいかで仕事を探すというところです。

 実際にサイトを見てみると、「生き方で選ぶ」「仕事で選ぶ」「働き方で選ぶ」3つのカテゴリーがあり、各カテゴリーの中にさらに細かいカテゴリーがありそこから仕事を探すことが出来ます。
 そして私は、ここで出されている求人の内容をじっくり読み、自分が惹かれるものがあるかを探すという方法をおすすめします。
 こちらに掲載されている求人は仕事内容はもちろん、そこで働く人の価値観や想い、どんなふうに仕事と向き合っているのかなどインタビュー記事のような形で書かれています。そのため「仕事内容自体に興味はなかったけどその価値観には共感できるな」、「今の仕事でしかやりたいことって出来ないと思っていたけれどこんな方法もあるのか」と多くの気づきを得られます。読み物としても非常に面白いです。
 皆さんも就活中は「自分の軸」を設定し、実現するために会社を選んだ(志望理由を考えた)と思います。ですが、少し視点を変えてみると他の仕事・職種でもその「軸」は実現できるかもしれないことに気づけるんです。
 今の仕事が合わなかった。自分の軸がなくなってしまった。これから先どう生きていけばよいのか。そんなふうに思わなくてもいいんです。自分がどう生きたいのか。何を大切にしたいのか。それを実現できる方法はひとつではありません。この求人サイトを通して改めて自分の譲れないものを明確にしてみたり、どうすればそれが実現できるのかを考えてみませんか?

まとめ

 今回は「自分データ集め」と称して私が休職中に行っていた自己分析の方法についてご紹介しました。「望んで入った会社だけどこれでいいのか?」「何がしたかったのか分からなくなってきた」という方は今回ご紹介した方法をもとにぜひ一度自分とじっくりゆっくり向き合てみてください。

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